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関節炎とは~症状やリウマチとの違い、治療法の傾向について

関節の痛み この記事は約 8 分で読めます。

関節炎とは

「関節炎」とは、加齢による筋力の低下、肥満による負担、過度な運動などが原因となって、関節が腫れあがったり、痛みが生じたり、変形するような症状をともなう病気のことを指しています。

症状には関節の炎症によって生じる腫れや痛み、こわばり、可動域制限などの「局所症状」と、発熱や倦怠感などといった全身症状に分けることができます。

関節炎の多くは、急激に悪化するようなものではなく、ゆっくりと症状が悪化していく慢性型のものであるため、見過ごされてしまうことが少なくありません。

特に関節炎に多くみられる中高年の場合であれば、「加齢によるもの」と安易に受け取ってしまう傾向が多いために、気付いた時には症状が進行していることがあります。

初期症状の場合には、痛みが生じても安静にしていれば治まることも多いですが、悪化してしまった場合には、関節に強い痛みが生じ、歩く・立つ・座るといった基本動作も難しくなることもあるのです。

そのため、痛みが生じた場合には、早めに治療を始めることが大切です。

関節炎とリウマチは違う?

関節の痛みが生じる病気に「リウマチ」があります。

朝にこわばりを感じるようになり、関節に強い痛みが生じたり、腫れたり、関節が変形したりすることから関節炎と症状が似ていることで知られています。

しかし、そもそもの原因が異なり、病気の進行などにも大きな違いがあります。

ここではリウマチの特徴を中心に、関節炎との違いについてお伝えしましょう。

リウマチの症状~指に生じる関節炎が特徴

リウマチは「関節リウマチ」と呼ばれるもので、免疫異常が原因となって関節に症状を引き起こすものであると考えられています。

自己免疫疾患と呼ばれるものですが、原因はまだよく分かっていないのが現状です。30代から50代の女性に多いことが知られています。

初期症状としては倦怠感や発熱、食欲不振などがみられ、起床時に関節のこわばりが生じることもあります。

進行によって手足の指など小さな関節に痛みや腫れがみられるようになり、その症状が徐々手首や肘、足首、肩、膝など、全身の関節にも生じるようになります。

関節は熱っぽく腫れてくるのが特徴で、動かすと痛みが生じます。

また腱鞘炎を引き起こし、指が引っ掛かるように動く「ばね指」と呼ばれる症状によって、動かしにくくなってしまいます。

リウマチが進行することによって関節が破壊されると同時に筋肉も委縮をはじめ、関節の変形が見られるようになります。

手足に指が外を向いたり、反り返ったりするのが特徴的であり、「リウマチ変形」と呼ばれています。

また、リウマチの進行が活発になる時期には、関節に対する症状と同時に、発熱や貧血、息切れ、倦怠感など全身にも症状を引き起こします。

関節炎とリウマチの違い

上記でご説明した通り、リウマチにおいては関節炎が多発する病気ですが、一般的な関節炎とは区別して考えられています。

一般的な関節炎は、加齢とともに膝や股関節、腰などに痛みが生じ、その原因のひとつとして関節の軟骨がすり減ってしまって、骨と骨が直接ぶつかり合ってしまうことにあります。

そのため動かすことによって痛みが生じることが特徴的で、膝であれば「膝関節症」、股関節であれば「股関節症」と呼ばれます。

通風や感染症、更年期障害などによっても関節炎を引き起こすこともあり、健康な人であっても生じることも珍しいことではありません。

リウマチと関節炎とはまったく違うものですが、その区別が難しい場合もあります。そのため、痛みに対する対処だけではなく、専門的判断が大切になります。

特にリウマチでは早期発見・早期治療によって、軟骨や骨の炎症を防ぐことができますから、気になる症状がある場合には早めに対処しておくことが必要です。

関節炎の治療~近年における治療法の傾向

関節炎の治療は、症状が軽度の場合には基本的に保存療法に取り組むことになり、状況に応じて手術が選択される場合もあります。

症状が軽度の間には、安静にすることで痛みが治まる場合も多いですが、さらに悪化してしまうことも多いことから、適切な治療に取り組むことが大切です。

関節炎に対する治療法

関節炎の治療は、症状の程度によって治療法が異なります。

それほど自覚症状のないものから、歩行ができないほど重度の症状まで、その個人差に合わせた治療法に取り組むことになります。

症状が軽い場合には、主に症状を悪化させずに改善を目指す「保存療法」に取り組むことになります。

服薬や湿布などの消炎鎮痛剤、リハビリやストレッチ、サポーターの装着など理学療法・運動療法などによって症状を和らげることができます。

また保存療法に取り組んでも、なかなか痛みに改善が見られない場合や日常生活に支障をきたすような場合においては、「手術療法」が選択されます。

手術が必要な場合で症状が軽度の場合には、痛んでいる軟骨などを切除して、悪影響を与えている部位を取り除いていきます。

変形が生じている場合や関節の動きが重度の場合であれば、金属やプラスチックで作られている人工関節に置きかえる「人工関節置換術」を選択される場合もあります。

人工関節置換術では、痛みの原因となっている軟骨や骨を切除して、人工関節に置き換えますので、大きな改善が期待できます。

関節炎に対するアプローチ

関節炎に対する治療法は、上記でご説明した「保存療法」「手術療法」に大きく分けることができますが、アプローチ内容にはさまざまなものがあります。

保存療法の中には、「運動療法」「温熱療法」「薬物治療」「装具療法」などがあります。

保存療法の基本としては、急性期の痛みが生じている状況においては安静にしておくことが大切になりますが、状況をみながらさまざまなアプローチに取り組んでいきます。

「運動療法」は文字の通り、運動しながら改善を図る方法になります。

関節炎の原因として、加齢による筋力低下によるものが多いですが、関節への負担を失くしていくためには運動に取り組んで筋力アップを図ることが効果的です。

その際に、関節に負担にならないように、ストレッチによって筋肉を柔軟にさせたり、水中での運動によって膝などに負荷がかからないようにします。

「温熱療法」は、ホットパックや温湿布などを活用するアプローチ方法です。

「マイクロ波」「赤外線」などが活用されることもあり、痛みの緩和をはじめとして、筋肉や組織の柔軟性の向上、結構の改善、リラックス効果などによって改善を図ります。

「薬物治療」では、薬や湿布などの消炎鎮痛剤を活用して痛みを緩和させていきます。

また、関節炎の場合においては、ヒアルロン酸注射やステロイド注射などを選択して、改善を図ることもあります。

「装具療法」では、サポーターや装具などを用いて、患部を保護しながら改善へのアプローチを行います。

そのような保存療法への取り組みと並行して、進行度合いによっては手術療法が選択される場合もあります。

関節の痛みが続いた際に疑われる病気、割合の多い病気は

  • 変形性関節症
  • 骨頭壊死
  • 関節リウマチ

関節の痛みで多いものに「変形性関節症」があります。

60歳以上では実に80%以上の割合で、変形性関節症の所見がみられるという報告もあり、自覚症状がある患者数は約1000万人、自覚症状がない方も合わせると3000万人にも及ぶといわれます。

男性よりも女性の方が多く認めます。

膝や肘、肩、股関節などによくみられる疾患で、加齢などによって関節内部にある軟骨が少しずつすり減ってしまうことによって痛みが生じるようになります。

軟骨が再生されずにそのまますり減り続けると、骨同士がぶつかり合うことになってしまい、関節の動きが阻害されてしまい炎症を起こしてしまうのです。

悪化すると、膝の場合には変形してO脚になることが多くみられます。

「骨頭壊死」とは、骨に血液が十分に流れなくなり、骨の細胞が死んでしまい衰えてしまう病気です。

骨の衰えによって周辺の軟骨が劣化し、関節に痛みが生じるようになります。

もっとも多くみられる部位が太ももの骨である大腿骨の上端部であり、主に30代から60代の方にみられますが、年齢関係なく発症します。

関節炎の原因

変形性関節症の一番の原因は加齢によるものであると言われており、肥満や遺伝なども関与していると考えられています。

加齢によるものの場合、関節の軟骨が加齢によって弾力を失ってしまい、使いすぎによってすり減り、少しずつ関節が変形してしまうことが原因であると考えられています。

骨頭壊死は骨に血液が十分に流れない場合に生じますが、その原因として糖尿病や腎臓病、アルコール依存症、通風などによっても引き起こされるリスクがあると考えられています。

またステロイド剤の長期使用によっても、発症することがあります。

関節リウマチの原因ははっきりと分かっていませんが、感染症やストレス、過労、喫煙、出産などをきっかけに発症するケースが多くなっています。

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ライター紹介

いしがみ整形外科クリニック

いしがみ整形外科クリニック

川越市にあるいしがみ整形外科クリニックは、再生医療・リハビリ・ひざ低周波治療の組み合わせ、経験数は日本のトップランナーです。
当院では、ひざ、かた、股関節、足関節などに再生医療(PFC-FD)を月間に55件行っています。効果的なリハビリとあわせると、有効率は90%です。

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