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鵞足炎(がそくえん)とはどんな病気?ひざ内側が痛い…

ひざの痛み この記事は約 7 分で読めます。
ひざの痛み

鵞足炎(がそくえん)とはどんな病気?ひざ内側が痛い…

ランニング愛好家に鵞足炎(がそくえん)という病気が多くみられます。

ひざの内側に違和感や痛みが生じることが特徴であり、「ランナー膝」と呼ばれるようなこともあります。

どのような病気なのか、原因や治療法などについて詳しくご紹介していきます。

ひざ内側が痛い…鵞足炎とはどんな病気?

ひざの内側に痛みを感じるようになり、病院に受診してみると「鵞足炎」と診断されることがあります。

鵞足炎とはひざの内側下方にある「鵞足」と呼ばれる部分に炎症が生じてしまう病気です。

ランニングやサッカーなどスポーツ愛好家に多くみられる症状であり、ひざを繰り返し曲げ伸ばしすることによって、鵞足周辺にある筋や腱、滑液包などの炎症によって痛みが発生してしまうのです。

鵞足周辺には、縫工筋、半腱様筋、薄筋と呼ばれる骨盤から続く細長い筋肉があり、ひざや股関節を動かすことによって負担が生じやすくなっています。

膝関節内には、滑液包と呼ばれる小さなゼリー状の袋があり、ひざや股関節の摩擦を軽減するために、クッションの役割を担っています。

しかし、スポーツなどで過度に負担をかけてしまうと、この滑液包に炎症が生じてしまい、痛みとなって現れるようになるのです。

鵞足炎と診断されると、一般的にストレッチや筋肉トレーニングなどの運動療法や、痛みを緩和させるために湿布や内服薬などといった薬物療法が中心となります。

なかなか症状が良くならない場合には、手術療法が選択される場合もあります。

鵞足炎の原因は何ですか?

  • 準備運動やストレッチ不足によるトレーニング
  • 中高年が運動不足解消のために急に運動を開始する
  • 試合前のためにトレーニング量を急激に増やした
  • 適切なフォームや動作ができていない
  • おしりや太ももの筋肉が硬い
  • 自身に合っていないシューズの使用
  • 変形性膝関節症など膝に疾患がある

鵞足炎の原因は、縫工筋、半腱様筋、薄筋と呼ばれるまとまった筋肉に負担をかけてしまうことによって炎症を引き起こしてしまうことにあります。

特にランニングやサッカー、バスケットボール、水泳の平泳ぎなどの競技に多く、ひざに負担をかけてしまう競技は症状を引き起こす原因になると考えられます。

特に、試合が近づいた場合に、運動量が急激に増え、そのタイミングで症状が始まることがあります。

また、中高年などにおいては、運動不足解消のためにランニングなどを始めることによって生じてしまうこともあります。

大丈夫だろうと安易に考えて運動を始めると、実はひざの鵞足周辺に大きな負担をかけています。

そのため、運動前の準備対応やストレッチなどは入念にしておく必要があります。適切な動作やフォームを守ることも重要になります。

これから運動を始めるという方の場合であれば、おしりや太ももの筋肉(ハムストリングス)が硬くなっていることが多いので、より入念なストレッチや体操が必要でしょう。

また、もともとひざ関節の病気である変形性膝関節症を持っていたり、外傷やケガなどによって内側半月板損傷などを生じているような場合においても、引き起こしやすくなります。

鵞足炎の具体的な症状は?

鵞足炎の具体的な症状は?
  • ひざの内側から脛にかけて痛みが生じる
  • 痛みが生じる部位が腫れる
  • 腫れている部位を押すと痛みが生じる
  • 何もしなくても激痛を伴うこともある

鵞足炎ではひざ内側下方の鵞足と呼ばれる部分に痛みが生じるようになります。

症状が進んでくると、その部分に腫れがみられるようなこともあり、押すと痛みが感じられます。熱感を感じることもあります。

特に運動を始めると痛みが生じるようになり、階段の昇降においては降りるときに痛みが強くなります。

さらに悪化すると、ゆっくりと歩いていても痛みが感じられるようになり、何もせず安静にしているのに痛みで疼くようなことや激痛を伴うようなこともあります。

最初は違和感程度の症状ではありますが、激痛へと進行していくことがありますので、早めに病院に受診し適切な治療に取り組むことが大切です。

鵞足炎の痛みがつらい…安静時でも痛みで疼く理由

鵞足炎は違和感を感じた時にしっかりと治療に取り組んでおかないと、どんどん症状が進行してしまいます。

すると、運動せずに安静にしているような場面でも、痛みを感じるようになってしまうのです。

これはひざ関節内にある滑液包の炎症が悪化してしまって、炎症が生じている周辺にある毛細血管の拡張や数が増えてしまっていることが原因です。

このような状態になってしまうと、周辺にある神経も増えてしまい、炎症に対して過敏に反応してしまうのです。

そのため症状が悪化してしまうと、安静時でも痛みで疼くようなことや激痛に悩まされることがあるのです。

近年では、このような異常な血管を減らす治療にも取り組まれるようになりました。

圧痛を確認し、エコーやMRIにおいて異常な血管が増えているような場合であれば、いつまでも痛みが治まらない可能性が考えられます。

そのような場合にはカテーテル治療に取り組むことによって、長期的な改善が得られるような症例も増えています。

鵞足炎の診断について

鵞足炎の診断については、患者さんがどのようなスポーツや運動をなさっているのか、あるいはひざなどに病気は生じていないか、転倒や事故などによって打撲は生じていないかなどを確認することから始めます。

さらにひざ内側下方の鵞足周辺に腫れが生じていたり、押さえると痛みを感じたり、熱感があったりするような場合には鵞足炎を疑うことになります。

レントゲン検査やエコー、MRIなどの検査も行ってみて、変形性膝関節症の症状や骨折の有無、軟部組織の腫脹なども観察し、別の病気ではないか鑑別も行います。

鵞足炎に効果的なストレッチ方法

鵞足炎に効果的なストレッチ方法

鵞足炎は、上記でもお伝えした通り、おしりや太ももの筋肉(ハムストリングス)が硬いことによって症状が生じたり、悪化したりすることがあります。

そのため、ストレッチなどの運動療法はとても効果的な治療法であると考えられています。負担をかけずに柔軟性を高めるストレッチ方法についてご紹介しましょう。

立ったままの状態で、痛みが生じるほうの足を椅子や台などに乗せます。

そのまま足のつま先を内側に倒すようにし、そのまま30秒ほどキープするようにします。

次に、足は椅子や台に乗せたままの状態で、乗せた方の足にゆっくりと体重をかけるように体を乗せていき、そのまま30秒ほどキープします。

太ももの内側の筋肉を効果的にストレッチさせることができる方法ですので、左右1セットにして一日に何セットか行うようにしましょう。

ただし、痛みが強く生じているような場合や、ストレッチによって痛みが生じたような場合にはストレッチを中止し、主治医の指示に基づくようにしましょう。

鵞足炎に対するテーピング法の効果

鵞足炎では、運動療法などと共にテーピングを活用することによって、ひざ内側下方の鵞足周辺の負担を軽減させることができます。

テーピングは伸縮性のあるものを使用すると有効です。

歩行時や運動時に、ひざを内側に入れるような動作が多くなってしまうと、鵞足周辺の筋肉が緊張を起こしてしまい炎症が強くなってしまいます。

その動作を防ぐために、テーピングを使用することによって、予防的な効果が得られます。

ひざを軽く曲げた状態にし、ひざの内側下方からひざの外側を通過し、骨盤の外側に向かってテーピングを貼ります。

このテーピングによって、ひざ関節が足関節より内側に入らないように防ぐことができます。

鵞足炎の治療方法

  • 安静やアイシング
  • 薬物療法
  • 運動療法
  • ステロイド注射

鵞足炎の治療は、一般的に上記の通りにまとめることができます。

初期症状においては炎症が生じ熱感を伴いますから、症状を抑えるために安静を保つようにし、氷などによってアイシングを行うことが効果的です。

また痛みが強い場合には、湿布や軟膏などの外用薬を使用したり、消炎鎮痛剤などを服用することによって痛み治療を行うこともあります。

それらの治療法と並行して、緊張した筋肉をほぐしたり、ひざ関節周辺の筋力を維持向上させるための運動療法に取り組むことが一般的です。

また痛みが強く生じているような場合には、ステロイド注射が用いられることもあります。

鵞足炎に対するステロイドの注射について

鵞足炎のステロイド注射は、痛みが続いているような場合の緩和させる効果に優れていると考えられています。

ただ1~2か月ほど経過すると、痛みが再発しますので、その間に運動療法などに取り組んでおくことが大切です。

また、何度もステロイド注射を行うことは癖になってしまい、効果が実感できないようになってしまいます。

そのため、治療に取り組んでもなかなか痛みが改善しないような場合には、カテーテル治療など、新しい治療法に取り組むケースが多くなっています。

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ライター紹介

いしがみ整形外科クリニック

いしがみ整形外科クリニック

川越市にあるいしがみ整形外科クリニックは、再生医療・リハビリ・ひざ低周波治療の組み合わせ、経験数は日本のトップランナーです。
当院では、ひざ、かた、股関節、足関節などに再生医療(PFC-FD)を月間に55件行っています。効果的なリハビリとあわせると、有効率は90%です。

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